広州タワーが見えるおしゃれなレストラン(今この時です)お値段もかなり高め。けど、かなりのお客さんで賑わってます。

端午節快楽(タンゴセツおめでとうございます)

6月3日は旧暦の5月5日中国は端午節で祝日となっています。

WeChat上ではお祝いのメッセージや画像が飛び交っています。

昨日FaceBook上でもお知らせしましたが、北京や広州の日本領事館によると、先月末まで一旦停止していた中国人パスポートの更新、発行、再発行の手続きが6月中旬ごろから再開されます。

又上海も一部エリアを除きロックダウン解除、全国至る所でで行われているPCR検査も一部廃止し、緩和の方向性に舵を切ったというニュースが流れていたので、少し明るい方向が見えてきたかと思います。

中国の取引先や友人と頻繁にやりとりしているWechatのモーメンツ(投稿とシェア)上ではこの2〜3ヶ月でその反応に大きな変化が見られました。

私はこれまでと変わらず、友人と飲みに行った写真や最近故郷徳島で立ち上げた民宿(うず巻き庵)の準備状況を写真と一緒に投稿するのですが、『日本はPCRしなくても自由に外出できるの?(羨ましい)」『日本も欧米と同じ躺平(タンピン;Withコロナ)なんだね、中国は国情が異なるから無理だね(ため息)』など、去年まで『中国が一番安全だから早く中国に戻っておいで』と意気揚々と語っていた姿は何処へやら・・。

上海地区以外でも経済の落ち込みはありとあらゆる業界を飲み込んで(医療業界、特に抗原・抗体検査キット製造の会社は例外)今まで20年こんなに自信を失くした中国の企業家たちの姿を初めて見ました。

政府もすぐさま2000億円を超える空前の経済救済策を出しましたが、企業家の間では効果は限定的、おそらく今年の年末までに膨大な数の企業が倒産し、それに伴う失業者に加え、7月に卒業しても就職口がない新卒者が大きな社会不安の要素になると警鐘が鳴らされています。

と、ここまで書くとなんだ暗いニュースばかりじゃないかと思うのですが、物事は全て二面性があり、私はあえてプラスの局面に動くかもしれない要素を着目しました。

1)不動産バブルの崩壊や政府のゼロコロナがもたらした悲惨な光景を目にすることで、これまで人を蹴落としてでも自分の利益のみしか考えなかった人たちが、本当にこれで良いのかと思考し始めた。

2)去年までもてはやされていた中国の有名なティックトッカーが脱税などで逮捕され、商品力よりも広告費をかけて高く売るかを競っていたが、蓋を開けてみれば販売価格の10分の1にも満たない粗悪品だった事が発覚し、消費者がメーカーの経営状況や、商品の品質など自分で調べてから購入するなど、消費行動が理性的になってきている。

これは日本でも言えますが、結局は消費の二極化が起きているように思います。

今まで、中国人は極端な値段重視とブランド重視でした。よって、ただ安さが売りの商品や逆に高いだけのブランド品が飛ぶように売れていた。

しかし今徐々に、その商材に本当にお金を払う価値があるか思考するという行動がプラスされてきているように思います。

そのように思考がアップデートされない消費者は、これまでと同様の行動を取りますが、今後、生活レベルは維持できなくなるでしょう。

事業者も旧態依然であれば、消費者の行動パターンに変化が起きているので、その新たなニーズに応えられる商品の提供やビジネスモデルを提供できません。低価格帯のレストランは閑古鳥です。

勿論、この変化を遂げた人は、肌感覚からいって恐らく全体のうちの10%ぐらいかもしれません。だからこそ、我々は事業を行う上でのターゲット層が明確になったと感じるのです。

恐らくこの10%は海外経験をしている親を持つ子世代や孫世代、戦略的な資産運営をしている事、最新の情報をいくつものルートを使って検証できる層と、かなりの相関性があります。

これまで富裕層というと暴発富(バオファフ;成金)含め、資産額のみで括られてきましたが、今後は消費者から企業家までそれぞれが、真の思考力を問われる時代になってくると思います。

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