日本が桜色に染まる4月、中国を取り巻く情報は賑々しい。

WechatやTicktockでは連日、ロックダウンした上海に到着する解放軍の姿を勇ましく報じたり、友人のグループチャットでは戦場に舞い降りた白衣の天使の如く看護師がヒーローになっている。

そんな中、前々より顔見知りだったGさんがWechatに投稿した文章に目を奪われた。彼は一般的な教養を持ったごく普通の企業家。

この時期に、ごく一般的な市民がこの内容をWechatに投稿し、しかも削除されないという点に注目したい。

彼の投稿内容は常識の範囲と捉えることもできるし、見方によってはかなり過激と言えるかもしれない、私自身、特に深く考えさせる内容だったので、かなり長文だが共有する事にした。(原文は中国語、下部に付記)

もっと専門的な立場で著名な医師や評論家が似た様なことをメディアで述べているが、あくまで一般的な市民が中国で最も普及しているSNSであるWechatでこの内容を投稿している事に意味を感じる。


唯我独尊の人は権力の快感を味わい、愚かな人は権力のために歓呼しています。

中国の数千年の歴史の中で科学が生み出されていないのは残念です。したがって、今日の中国の十数億の人々のうち、ウイルスが何であるかを知っている人はほとんどいません。

中国の人文科学が妥協の精神とwin-winの考えを欠いていることも残念です。これまでのところ、ウイルスに対する中国人の主流の態度は依然として「生きるか死ぬか 断固として消滅させる、所謂ゼロコロナ」です。

愚公<ユゴン>は山の大きさを知らなかったので山を動かそうとしました。愚公<ユゴン>は重力を知らなかったので、岩を持ち上げて空を壊そうとしました。

愚公<ユゴン>が気にかけているのは人々の心を一つにする事であり、彼が気にかけているのは無畏の精神を示すことでした。愚公<ユゴン>が本当にバカなのかどうかはわかりませんが、彼を支持し従う人は、一生を無駄にする運命にあります。

ウイルスには知性がなく、本能だけがあり、彼らが望むのは生存と繁殖だけです。ウイルスはこの惑星のいたるところにあり、宿主と寄生関係にあります。ウイルスとその宿主の間のすべての「戦争」は、彼らの最初の出会い、あらゆる種類の無知と不信から生じます。

人々は常に自分がすべてのもののマスターであると考えていますが、そうではありません。人間が地球に現れてからわずか100万年であり、人間がこれまでに到達した場所は、地球の表面積の20%未満です。そして、ウイルスはどうですか?それらは10億年以上前から存在しており、地球の90%に存在しています。

ウイルスを駆除することは不可能です。泥棒を排除することも、鼠を排除することすらできないのですから。さらに、巨大な地球上の細菌よりもはるかに小さいウイルスを消滅させようなんて尚更無理です。

つまり、人間や地球上のすべての動植物を一掃しても、ウイルスは広く存在し続けます。

したがって、すべてのウイルスをゼロにする考えは無知で傲慢です。不可能なことをやろうと、主張すればするほど、どんな犠牲を払ってもそれを行うようになり、愚かで、不合理になり、ばかげたことになります。

さらに、新しいコロナウイルスは現在、人間の免疫システムとの間で擦り合せが終わっています。過去3年間、ウイルスは進化し、新しい宿主(ヒト)で寄生姿勢を調整しており、その結果、伝染能力は非常に強いが、ヒトへの害は通常と同様に非常に小さい。インフルエンザとほぼ同等になっている。

新しいウイルスが人間と接触して摩擦が発生した場合、ウイルスの拡散を遅らせ、死傷者を減らす手段として隔離をすることは絶対に価値があります。

しかし、ウイルスと人間が徐々に順応して和解し、なおも厳格に隔離を続けることは、大砲で蚊を殺すことに等しく、殺せないだけでなく消耗するのみとなります。

現時点で、ウイルスと死ぬまで戦うことを頑固に主張する人々は、愚かであるか悪いかのどちらかです。愚かさは大多数であり、彼らは権力の迫害者であり、彼らは権力の被害者です。

悪い人はほんの一握りの人々です。例えば、防疫自体が彼らに権力の快感を与え、とてつもない栄誉と莫大な利益をもたらしました。


唯我独尊的人在享受权力的快感,而愚蠢的人在为权利欢呼[撇嘴]

中国几千年的历史里没有产生科学,这是一件很遗憾的事。所以,今天的中国十几亿人里没几个知道病毒为何物。

中国人文里缺乏妥协精神和共赢的思想,这也是一件很遗憾的事。截至目前,中国人对待病毒的主流态度依旧是“你死我活、坚决消灭”。

愚公不知山大,所以移山;愚公不知万有引力,所以搬起石头砸天。愚公在乎的是人心齐,在乎的是显示自己的无畏精神。愚公是不是真愚,不好说,但是跟着他干大事业的人注定蹉跎一生。

病毒没有智慧,只有本能,它要的不过是生存和繁衍。这个星球上,病毒无处不在,它和宿主是一种寄生关系。所有的病毒和宿主之间的“战争”源于它们初次相遇,各种不了解、不信任。

人总以为自己是万物灵长,其实未必。人类出现在地球上不过百万年,人类至今到达过的地方不足地球表面积的20%。而病毒呢?出现超过了10亿年,在地球空间90%的地方都它们的存在。

消灭病毒是不可能完成的任务,我们连小偷都消灭不了,连老鼠都消灭不完,何况是要在偌大的地球上消灭远比细菌还小得多的病呢?

换句话说,你即便是把人类和所有地球上的动植物都消灭了,病毒也还广泛的存在。

所以,所有清零的想法都是无知而狂妄的。一件注定做不到的事,越是坚持,越是不惜一切代价去做,就越是愚蠢,就越是不可理喻,就越是闹天大的笑话。

何况是,新冠病毒现在已经在和人类的免疫系统磨合的差不多了。在过去三年,病毒一直在进化,调整自己与新宿主(人)的寄生姿势,结果就是传播能力超强,但对人类伤害极小,小到了和普通流感差不多。

当一种新病毒和人类接触,发生摩擦,这这时候以隔离为手段减缓病毒扩散,减少人员伤亡是绝对值得的。但当病毒和人类逐渐适应和解以后,再继续进行严防死守,那就是大炮打蚊子,打不着还费力。

这时候还顽固坚持和病毒决一死战的人,不是蠢就是坏。蠢是大部分,他们是权力的刀俎,他们是权力的鱼肉。而坏的是一小撮,比如抗疫本身给他们带去了权力的快感、泼天的荣誉和惊天的暴利的人。

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