奈良の老舗墨メーカーK社様の海外販売代理をしているI株式会社様の要請で、中国本土企業・T社からの古梅園墨仕入れ依頼要請に対してのサポート&コンサルティングを行っております。

サポートの流れ

1) 中国本土企業T社の調査

中国本土での会社登記状況、登記上の店舗実態調査を行う。提供情報と実態に乖離がないか確認。中国本土では過去に債務超過や税務上でトラブルを起こした履歴がアプリ上でリサーチ可能。

弊社現地スタッフにT社窓口と事前連絡を取ってもらい、当該商品取り扱いの販売実績や販売網、運営体制含め確認をしてもらった上でI株式会社役員を含めたZOOMミーティングを行った。

WeChatでの継続的なやり取りと三回ほどのZOOMミーティングで、T社の販売網と実績は、一回目にプレゼンをしてきた内容とは乖離があることがわかった。

扱う商品特性や経営的な考え方の観点から総代理店とするには不向きであると判断し、代理店として参画してもらい双方メリットのある案件が発生した場合に再交渉することとした。

2) 市場マーケティング及び販売体制の樹立

当該ブランドの中国での知名度、販売状況並びに当該商品のターゲット顧客、価格体系、販売チャンネルを調査した。

近年、若手書家が作品に日本の墨を使ったことにより、日本商品はある程度の認知度があり、特にK社ではコロナ前に中国からの一般見学者を積極的に受け入れていたこともあり、取り扱う業者や個人が乱立している状態であった。

海外販売を正式に取り扱うライセンス締結や現地での卸、小売価格の体系構築や販売体制がない中、すでにネットでの低価格競争、メーカーも把握できていない業者・個人によるブランド名を勝手に使用した誇大広告などのトラブルがすでに発生していた。

メーカー側に中国市場の潜在リスクとブランド価値を守るための対策を理解して頂き、先ず正式な海外販売代理店のライセンス契約を締結した。代理店への卸し値と小売価格の体制を構築し、市場での過当競争と価格の乱立を防ぐために、代理店契約内容の制定と実行する総代理店を選定する。

品質を保証しブランド価値を維持するため、中国市場向けに正規ルートで販売された商品であることの証書を作成。同時に現地で商品のアフターサービス基地を設置することとした。

ターゲット顧客層の中で、ハイエンドとミドル層に的を絞り、中国のマーケティングに欠かせないTICKTOCKを使ったライブ配信等の撮影を行っている。

当該商品の強みである歴史的・文化的価値を広く情報発信しながら、拡販と更なるブランド価値の向上に繋げている。

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