新型コロナ騒ぎ前からやりとりしている中国のサロン向け製品・サービスの卸会社と、最近特に頻繁に連絡している。
今、中国の美容トレンドは「シミ・ニキビ・敏感肌」だそうで、そのような中で、サロン向けは特に費用対効果が求められる。
日本製品への信頼の高さは変わらないが、コロナ禍になって以来、中国内の消費が減退しているためか、より安い物!より効果のある物!と、求められるハードルが以前より高くなっているのを感じる。
しかも、中国の流通システムでは、販売する側に相当の利益を確保するのが慣習なので、一般的にサロンへの卸価格は最低でも小売価格の4〜5掛けを要求される。
10年ほど前にも、静岡県のとある中小メーカーさんで、無添加の非常に良い美容製品を中国へ販売しようとしたことがあった。
サンプル試作や販促活動など半年以上かけて行ったが、最終的に卸価格が折り合わず断念したことがあった。
中国では、紛い物や偽物が氾濫していることもあり、有名メーカーではないノンブランド品に対しては、ユーザーの警戒感が非常に強い。
それゆえ、認知してもらうためのプロモーション販促費に莫大な資金をかけるのが通例である。
因みにこのことは化粧品に限ったことではなく、全てに言える。
よくも悪くも中国がバブル経済の真っ只中にあった時には、自分に合う合わないより、価格が高いモノ・ブランド力がある製品にのみ、人気が集まっていた。
しかし近年は、若者を中心に、中国でも本物志向が高まってきている。
価格やブランドに踊らされるのではなく、自分に本当に合うもの・自分が本当に好きなものを求める方向に変わってきているのを感じる。
それゆえ、特徴があってコストパフォーマンスも高い日本製品には、大きなチャンスが巡ってきている。