美容サロン向けのコスメ販売でお付き合いしている美容コンサルタントの鄭社長から、先日のZOOM打ち合わせに伴う追加レポートを頂きました。

要約すると、この何年かの国潮(国産品ブーム)に乗っかり、雨後の筍のように激増した新ブランドや、投資企業、ブランディング代理運営企業などの業界が、今年の下半期から一気に息切れで急降下、特に2C向けの爆死が相次ぐというもの。

中国に長年いると、化粧品業界に限らず、どの業界でも政府の国策にいち早く乗っかり、莫大な資金を他に先んじて投じた者が勝利者という暗黙のルールのもと、小バブルが一気に膨らみ一気に弾ける様を何度もみてきました。

これも中国の国情と言ってしまえばそれまでなのですが、今回の国潮ブームも、加熱しすぎた投資と採算度外視の販売、そのブームに乗っかっていた消費者層の購買力低下が相まって、一気に急降下のようです。

ただ中長期に見ると、これらの変化は、ようやく中国市場が理性的で健全な市場に成長するチャンスとも言えそうです。

適正な利益を確保し、良い商品を作り、販売するという当たり前の循環が、今後は主流となり、強大な資本力を持つ大企業が商品を安く買い叩き、莫大な広告費をかけて短期利益を獲得する時代から、良い商品をもつ個人や中小企業が、開かれたプラットフォームを利用して、中長期でユーザーを育成する時代になる。

これは良いモノやサービスをリーゾナブルな価格で提供できる日本企業のチャンスであり、現に私の周辺でも、愚直に良いモノ・サ-ビスを提供し、顧客と中長期で良好な関係を続けている方々もこの変化を歓迎しています。

来年以降の中国市場はやり方によっては大いにチャンスです!

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